モバゲータウン
モバゲータウンは非常によく作り込まれていて、このシステムを作るにはだいたいどのぐらいかかるのだろうかなと、システム開発業の私としては考えてしまうのですが、ざっくり使ってみた感想は、そのシステム開発費の大半をかけていると思われるポイント(消費)システムは、はじめは楽しかったりするのだけれど、1日おいてまたいろいろやってみようかとおもうと、めんどくさくてやりたくなかったりするので、何だかなぁという感じがします。
このサービスは、収益源として「仮想通貨」「広告」の2本立てを指向している思われるが、果たして今後成り立つのだろうかという疑問がある。
というのも、このサービスはメインユーザーが10代だからだ。
携帯のサービスは、ほとんどが10代のユーザーだったりするが、広告モデルでは(言葉は悪いが)利益にならない層だったりする。
物販にしても、出会い系にしても実際に購入・登録してお金を支払ってくれない層なのだ。
この層で収益を上げることができるサービスが、携帯公式サイトの着うた、着メロ、待ち受けのジャンルだったのだが、それも勝手サイトでの著作侵害コンテンツと、公式サイトの競争激化により、収益モデルが急速に成り立たなくなってきている。
で、モバゲータウンの本質は、ゲームではなく「出会い系」だったりするわけで、それをうまくオブラートに包んでいるような感じ。
ポイントシステムを出会い系のコミュニケーションに応じて獲得・支払う形にして、そのポイントを提携しているavexとかの着うたダウンロードサービスに転換して、、、という感じでモバゲータウンが現金化できるのかなとか考えていたが、そもそもの現金の出所が無いので、なんか矛盾している。。。。
※サイト内通貨の「モバゴールド」はサイト内の「アフィリエイト広告」をクリックすることでユーザーに支払われる。ユーザーには仮想通貨を渡し、運営者は現金収入を得るという構造だが・・
セカンドライフは、月会費というシステムなので、現金の出所が確保されているので、上記のような展開も可能だが、果たしてモバゲーは・・?
mixiの携帯版はメインユーザーが20代なので、まだ広告モデルの芽が見えている。
が、現状だと広告のバリエーションが少なすぎるのが問題かなと思ったりもします。
今のインターネット広告で取り扱っているもので、収益率の高いものは
(特定ジャンルの)物販、出会い、(縮小傾向の)金融、(いんちきくさい)情報商材・・
とそれほど多くない。mixiのサイト内容を考えると、上記の中でも一部しか(収益率の高い)広告が利用できないという感じ。
※あ、あとモバゲーのあのすさまじいPVは、あの仕組みだったらそうなりますよね。自分のアバターを作るだけでも簡単に数十PV消費しますし。
※サイト内通貨の「モバゴールド」は、現状のような管理の仕方では、楽天ポイントや、航空会社のマイルとは連携ができない。流通量を厳密にコントロールしなければならないから。現状のまま現金化するサービスを開始すれば、現在流通しているモバゴールドはアフィリエイト収入額を超えてしまい一気に負債になるような感じがする。
※ポイント(モバゴールド)を他社サービスと連動させることを考えるなら、ポイントの価値に根拠が必要となるが、現状を見ると、ポイント価値の根拠=アフィリエイト収入となり、アフィリエイト収入のほぼ全てがポイント引当金(つまり負債)として計上され、相殺されてしまう。純粋に売上として計上されるには、ポイントをサイト内で利用して償却してもらう必要がある。
※懸念すべきことは、友人紹介費用その他でポイントを乱発していることで「アフィリエイト収入>流通ポイント+乱発ポイント」となり、収益化のハードルが高くなることだ。
※このサイトでは「3ヶ月で4億円もの売上」とか「原価0」とか書いてありますが、このユーザー数、システムを管理するだけでも、人件費含めて数千万円は軽くかかりますし、このシステム・サービスを構築するのにも数億はかかります。
これからの恒常的な機能追加・メンテナンス・設備投資費用・回線費用・管理費用を考えるとこのレベルの売上では相当きついのではないか思うのです。
※※利益が4億だったら全くいいビジネスです。


